先日、ちょっと気になるレポートを見かけました。

Citrini ResearchのAlap Shahさんが書いた「The 2028 Global Intelligence Crisis」という論文です。X(旧Twitter)で450万インプレッションを超えて、投資家の間でかなり話題になっています。

面白いのが、「AIが失敗したらどうなるか」じゃなくて「AIがうまくいったらどうなるか」というシナリオを描いている点なんですよね。

AIが"成功"するとどうなるの?

著者のこの言葉が印象的でした。

「AIへの強気な見方が正しかったとしたら、それって実は株式市場にとって悪い話なんじゃない?」

AIエージェントが本格的に普及した世界では、こんなことが起きそうだと分析されています。

  • SaaSが価格競争に巻き込まれる。2027年の契約更新で大幅値引きを迫られて、AIツールに置き換えられていく
  • ServiceNowのような「業務システム」は、企業が内製AIに切り替えるにつれ成長が止まり、リストラへ
  • 生産性は上がるけど、失業率も上がるという不思議な状況が生まれる
  • 企業の資金繰りが悪化して、株式市場が下落する
  • あくまで仮説なんですが、読んでいてかなりリアルだなと思いました。

    現場で感じること

    もともと大手メーカーの生産管理の現場でシステム開発をしていた経験があるんですが、このシナリオは「絵空事」とは言い切れないんですよね。

    現場のシステムって、ベンダーへの依存度が高い。でも今はAIを使えば、かなりの部分を自分たちで作れる時代になってきました。大企業がそれに気づき始めたら、中小のSaaS企業は一気に苦しくなりそうです。

    中小企業こそ早めに動いた方がいい

    このシナリオが伝えていることって、「AIが使えるか使えないか」じゃなくて「主導権を誰が持つか」なんだと思います。

    大企業がAIで内製化を進めてコストを削減する。その恩恵が一部の企業や投資家だけに集中する未来は、あまり嬉しくないですよね。

    中小企業やスタートアップこそ、今のうちにAIを「使いこなす側」に回ってほしいなと思います。それが、MECHABASEが考えるDXの本質でもあります。

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