最近読んだ技術系の記事で、「Night Shift」というAIエージェントの使い方が紹介されていて、これが私のやり方と相当近くて膝を打ったんですよね。

書いたのはJamon Holmgrenさんというソフトウェア開発者で、要するに「昼は自分が仕様書を書く、夜はエージェントが実装する」というシンプルな分業スタイルです。

人間の時間は高コスト、エージェントのトークンは安い

この記事の肝になっている考え方がこれなんですよ。

「自分の時間・エネルギーは高コストで限られている。でもエージェントのトークンは安くて潤沢にある」

言われてみれば当たり前なんですけど、これを意識すると行動が変わってくるんです。多くの人がやりがちなのは、エージェントをリアルタイムで監視しながら逐一指示を出す「子守りスタイル」。でもこれって、人間が一番貴重なリソース(自分の集中力)をエージェントのために消耗してるわけです。

ナイトシフトの実際のやり方

Jamonさんのワークフローはこんな感じです:

昼間(デイシフト):人間の時間

  • ミーティング、要件のヒアリング
  • 仕様書を細かく書く(エッジケースも全部)
  • AIオートコンプリートをあえてオフにして、自分の頭で考える
  • 実装はまだ始めない
  • 夜間(ナイトシフト):エージェントの時間

  • 寝てる間にエージェントが仕様書を元に実装
  • 朝起きたら完成してる(理想的には)
  • 「エージェントの計画書を読まない」「再プロンプトしない」という割り切りも面白いと思います。エージェントが迷子にならないよう、昼間の仕様書の質を上げることに全力を注ぐわけです。

    中小企業でも「夜番AI」は使える

    私が面白いと感じたのは、これって製造業や中小企業の業務にも全く同じ考え方が使えるんですよね。

    たとえば:

  • 昼間に「明日の発注リストの確認基準」を丁寧に定義して、夜中にAIが在庫データを見ながら発注候補を洗い出す
  • 日中に「どういうレポートが欲しいか」の条件を書いておいて、夜間バッチでAIがデータを集計してレポートを生成する
  • 業務フローの仕様を昼間に整理して、翌朝には提案文書ができている
  • 人間がAIに「寄り添って指示し続ける」のではなく、「事前に十分準備して、あとは任せる」という発想の転換です。

    「まず仕様を書く」習慣が鍵

    実は私も最近、これに近いやり方をし始めていて、仕事の前に「今日AIにやらせること」をメモに書くようにしたんです。それだけでAIへの指示がかなり明確になって、手戻りが減りました。

    ナイトシフトモデルの本質は、AIをうまく使うための「人間側の準備」を徹底することだと思います。

    ツールが賢くなるほど、人間に求められるのは「ちゃんと考えて定義する力」になってくる。そこは人間がさぼれない部分なんですよね。


    記事はこちら:[Night Shift Agentic Workflow](https://jamon.dev/night-shift)

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