最近ある技術系ニュースレターで「エージェンティック・コマース」という概念が取り上げられていて、これがちょっと衝撃的だったんですよね。

一言でいうと、「AIが人間の代わりに買い物をする」時代が、もう来てるという話です。

AmazonのRufusがやってること

Amazonが展開しているAIショッピングアシスタント「Rufus」、2025年には2.5億人が使ったというデータがあります。しかも、Rufusを使ったユーザーは購入完了率が60%も高かったとか。さらに試算では2025年だけで1兆円以上の売上増に貢献したとも言われています。

でも個人的にもっと気になるのが「Buy for Me」という新機能なんですよね。これ、Amazonアプリの中にいながら、Amazonが取り扱ってない商品を他のブランドサイトで代わりに購入してくれる、という機能なんです。Amazonの枠を超えてAIが購入を完了させる、というのは結構大きな変化だと思います。

B2B仕入れもAIが変える

EC運営者として気になるのは、仕入れサイドの話でもあります。アリババが提供している「Accio」というAI調達ツール、2025年8月には200万ユーザーを突破しました。

B2B調達って、仕様の確認・価格比較・リードタイム・認証・輸送コストを複数サプライヤーで見比べる作業が山ほどあって、正直かなり手間なんですよね。Accioではそれを「プライベートブランドのシリコン製ドッグボウルを3,000個仕入れたい」と書くだけで、AIがサプライヤーを絞り込んで比較してくれるという。そういうリサーチ作業がどんどん自動化されていくんだと思います。

EC運営者として考えておきたいこと

商品の「発見(ディスカバリー)」の場所が変わりつつあるという点が、私には一番引っかかるんですよね。

今まで楽天やAmazonで広告を出して上位表示させることに費用と工数をかけてきた。でも、ChatGPTやGeminiのようなAI経由で商品を探す人が増えると、「そのAIにどう評価されるか」が重要になってくる。

Amazonの場合、広告収入は年間9兆円規模だとも言われていますが、発見がAI経由にシフトすると、そのビジネスモデル自体が揺らぐかもしれない。

そう考えると、今から商品データの精度を上げておく——仕様・素材・使い方・ターゲットを正確に書き込む——というのは、SEO対策と同じくらい重要な「AIエージェント対策」になってくるんじゃないかと思っています。

まとめ

  • AIが人間に代わって購入を完了させる機能が現実になってきた
  • B2B仕入れもAIが自動的にサプライヤーを比較する時代に入っている
  • EC運営者は「AIに選ばれる商品情報」を整えることが次の競争軸になるかもしれない
  • まだ「これで勝ち確定」みたいな話ではないですが、変化のスピードを見ていると、準備を始めるタイミングは早いほうがいいなと感じています。

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