最近読んだ記事で「Amazonがアメリカで1時間配送・3時間配送を本格的に始めた」というニュースを見て、思わず唸ってしまいました。

3時間配送が約2,000都市・町、1時間配送は数百エリアで利用可能になって、対象商品は食料品・洗剤・市販薬・衣料品・おもちゃなど9万品以上。商品ページや検索結果に「3時間以内に届く」フィルターも追加されたそうです。

「翌日配送が当たり前」の次が来た

Amazonって、ずっと配送スピードの上限を更新し続けているんですよね。最初は「翌日」、次が「当日」、そして今は「1時間」。

正直、消費者としては「すごいな」と思う一方で、EC業界全体で考えると、これって相当なプレッシャーだと思うんです。「Amazonで頼めば1時間で来る」が当たり前になったとき、他のECサイトや実店舗はどう戦うのか、という話です。

在庫をどこに置くか、が勝負になってくる

1時間配送を実現するためには、商品を消費者の近くに置いておかないといけないわけです。Amazonは膨大な数のフルフィルメントセンターやデリバリーステーションを各地に展開しているからこそできる話で、それが「どの商品を・どの倉庫に・どれだけ持つか」という在庫配置の最適化があってこそ成り立つんですよね。

私がDXの仕事をしていて感じるのは、中小EC事業者でも「在庫をどこに配置するか」の問題は今後ますます大事になってくるということです。全部を一箇所に集めて管理するのが楽なのは分かるけど、顧客の近くに在庫を分散させることが競争力につながる時代が来ている、と思います。

「速さ」で勝てなくても、戦い方はある

もちろん、中小EC事業者がAmazonの1時間配送に真っ向勝負で挑むのは現実的じゃないですよね。

でも、それって絶対に勝てない戦い方をしようとしてるだけで、別の軸で価値を出せれば話は変わってくると思うんです。たとえば「この商品はここでしか手に入らない」という希少性だったり、「丁寧な梱包と手書きメッセージ」というギフト体験だったり、「購入後のアフターサポート」の充実だったり。

スピードで勝てないなら、スピード以外の価値を磨く。それがECの差別化戦略としてより重要になってくる、と感じています。

AIと自動化でできることが増えてきた

一方で、「じゃあ小規模事業者には関係ない話?」というとそうでもなくて、最近はAIや自動化ツールを使って需要予測や在庫管理を効率化できる仕組みが増えてきています。

大手がやっていることをそのまま真似するのは難しくても、「自社の過去の売上データをAIで分析して、どの商品をいつ何個仕入れるか」という部分は、中小規模でも取り組めるレベルになってきたんですよね。

Amazonの1時間配送のニュースは、単なる「すごいね」で終わらせるんじゃなくて、「では自分たちはどう動くか」を考えるきっかけにしたいと思いました。

---

*著者:SHINJI*

← ブログ一覧に戻る